夏の時期の庭仕事で時折生じるアクシデントの1つといえば、やはり蜂刺されです。
蜂にはたくさんの種類がいますが、種類によっては命に影響するほど強い毒を持ったものもいます。では実際に刺された時どのように対処できるでしょうか。
蜂の種類を知る
日本にはどれほどの種類の蜂がいると思いますか?
実に4000種以上の蜂が入るといわれています。その中で毒針を持っている蜂は3種類 ①スズメバチ(17種) ②アシナガバチ(11種) ③ミツバチ(2種)です。特に危険なのは、やはりスズメバチとアシナガバチでしょう。
その中でも、日本最大のスズメバチであるオオスズメバチは世界でも最大クラスで最強の蜂と言われており、クマや毒ヘビを抑えて日本最強の殺人生物とも言われています。実際、日本国内の生物による死亡事故で最も件数が多いのはスズメバチによるものです。
ではスズメバチやアシナガバチに刺された場合、どのように対処できるでしょうか?
20分は要注意!
まず最初に覚えておくべきことは、ハチ刺されによって重症化する場合、それは毒が体に直接に作用するのではなく、ハチの毒に体が反応するアナフィラキシーショックによる重症化です。このショックはだいたい蜂に刺されてから20分以内に起きるもので、それを超えても体調に大きな異変が生じない場合は重症化リスクは低いと考えて良いでしょう。
応急処置
刺された直後にはまずできるだけ毒を抜くということを心がけましょう。どのようにできるでしょうか?
まず刺された場所を流水でよく洗い、毒針が残っているのであれば、それを除去してください。
さらに、刺された箇所を強くつねったりして毒抜きをしましょう。口で吸った場合は毒を必ず吐き出してください。
毒抜きはなかなか難しいので、毒抜きの道具であるポイズンリムーバーを使用する事もお勧めです。
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刺された日は患部を冷やし続け、安静にする
刺された後はできるだけ安静にし、患部をあまり動かさないようにしましょう。血の巡りが良くなると体に毒がまわり、体調悪化の原因になります。
その日のうちは刺された場所をとにかく氷で冷やし続けましょう。その後の炎症が抑えられるかどうかは、どれだけ長い時間患部を冷やし続けたかによると言っても過言ではありません。
痛みの後に来る痒みに対処する
蜂に刺されてから半日から数日経つと、痛みから強いかゆみに変化していきます。
刺された時の激痛や刺されてしばらくの間続く痛みも辛いですが、その後の痒みが最も辛いと感じる人も大勢います。
この痒みのひどさは他では経験したことのない辛い痒みで、夜も眠れないほどの人もいます。
さらに、少しでもかいて刺激したり、温かいシャワーを浴びたりすると炎症が一気にひどくなり、痒みがさらに増します。それで、痒みが出ている間はできるだけ氷で冷やし続け、絶対に触れないようにすることが早く治す秘訣です。
これはあくまで筆者の周囲の反応の印象ですが、炎症が起きている間は飲み薬と塗り薬どちらも毛虫にかぶれた時よりも効果が感じにくいと言う人が多いようです。
炎症がひどかったり、気分が悪いと感じたり、その他不安を感じる方は、できるだけ早く医療機関に受診することをお勧めします。