春になるとやはり害虫対策に頭を悩まされる方が多いですね。皆さんはどのように害虫対策を行なっていますか。植木屋さんに殺虫剤散布をお願いすることもあると思いますが、急に虫がたくさんついていることに気づいて植木屋さんに連絡してもすぐには来てくれないということがあるのではないでしょうか。また毎回植木屋さんに頼むとコストもかさみます。では自分でやるにはどうすれば良いでしょうか。
1.殺虫剤の選び方
殺虫剤には本当にたくさんの種類があります。
ホームセンターに行ってもきっと目移りして何を使っていいか迷ってしまうことでしょう。
一般的な方法はスミチオンまたはマラソンと言う殺虫剤を1000倍に薄めて霧吹きで散布するというものです。
大抵の植木屋さんも基本はこの薬剤を使用していることが多いです。この殺虫剤はもう発売されてから50年ほど経っていますが、それでもまだ現役で使用されています。つまりこの殺虫剤の効果は今でも十分に有効だということです。さらに、販売してから年数の経った薬なので、価格もかなり安く購入することができます。それでまずはこの薬を使って効果がなければ、別の薬剤を使用するという形で始めるのが良いでしょう。
スミチオンとマラソンは比較的似た薬ではありますが、効果の出る対象が少し違います。ホームセンターではスミチオンとマラソンが両方入っているスミソンという薬が売られています。少し高めにはなりますが、効果の出る対象が広がりますので、こちらを使用するのもおすすめです。
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また殺虫剤を使う場合は展着剤を一緒に使用することをお勧めします。この展着剤を使用すると散布した葉や虫にしっかりと薬がついて効果がより高くなります。
2.散布用道具の選び方
続いて散布する道具です。
お庭の広さに応じてどのような霧吹きを購入するかを検討することができます。
ベランダ園芸であれば一般的な霧吹きを使用することができるかもしれませんが、お庭になるとなかなか大変なので手動で圧力をかけて比較的勢いよく全体に撒ける、蓄圧式噴霧器を使用すると良いでしょう。この噴霧器があればそれなりに広いお庭でも、少し根気が必要ですが、まんべんなく撒くことができます。種類がいろいろあると思いますが、背の高い木がある場合はノズルが伸びるタイプを選んでください。安いのに飛びつくとノズルが伸びないタイプの可能性がありますので気を付けてください。工進(KOSHIN)ブランドは噴霧器では定評があるのでお勧めです。
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ただし手動で圧力をかけるのが大変であれば、電池式噴霧器を使用することも良いと思います。こちらはタンクの蓋を開けて水と薬品を入れるだけですぐに噴霧ができます。セフティー3の下記の噴霧器はもともとパナソニック(ナショナル)ブランドで販売されていたものなので安心して使用できます。
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電動の噴霧器の中にはコンセントに挿すタイプの噴霧器もあり、電池式に比べてパワーがありますが、線を引っ張って移動しなければいけないのであまりお勧めできません。
3.撒き方のコツ
散布のコツは何でしょうか?
1箇所に駆除したい虫がいた場合でも、お庭の全体の樹木にまんべんなく噴霧することです。虫によってはある樹木から別の樹木に移って、そこでまた卵を産むということもあるからです。
殺虫剤散布の際にはしっかりとマスクをし、できるならすぐにシャワーを浴びるようにして、吸い込んだり体に付着したままにならないように気をつけてください。洗濯物も取り入れておきましょう。また、臭いもそれなりに出ますので、撒く前にご近所に一言あいさつしておくことをお勧めします。