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2022.06.27 園芸Q&A

殺虫剤を使いたくないのですが、どうすればいいですか?…木酢液を使ってみよう

炭窯から出てくる煙を冷やすと、木酢液になる

木酢液を使おう

殺虫剤を使用することに抵抗のある方は大勢います。
そんな方にお勧めなのが木酢液です。
ただし、最初に言っておきます。

「木酢液には直接的な殺虫殺菌効果はありません」 

でも、病害虫がつきにくい植物に育てることができます。
では、どのように木酢液を上手に使うことができるのでしょうか?

その前に、まず木酢液とは何かについて知りましょう。

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木酢液とは

木酢液は、炭を作る時に木から出る煙を冷やしてできる液体のことです。成分の約90%は水分、3-5%は酢酸ですが、残りは200種類以上の有機化合物です。

有機化合物は微生物のエサになります。
微生物にはたくさんの種類があり、200種類以上の有機化合物を含むおかげで、多くの種類の微生物がエサを得て活性化します。
それぞれの微生物には特有の働きがあり、あるものは特定の菌をブロックする力があります。
様々な微生物の働きによって様々な菌や細菌に働きかけ、植物を守ります。
さらに、薬剤でさえ倒すことが難しいと言われているウイルスにも効果があることがわかっています。
いわゆる殺虫殺菌剤は病害虫だけでなく益虫や有益な菌も殺してしまいますが、木酢液は良くないものだけをブロックするので、植物の健全な生育を助けることができるのです。

それを聞くだけで、木酢液を使わない手はないと思いますよね!
では、どのように木酢液を活用することができるか取り上げていきましょう。

木酢液の使い方

1.植物に直接かける

植物の葉にもたくさんの微生物が存在しており、木酢液を噴霧することで微生物が活性化され葉が病害虫から守られることになります。

木酢液を500-1000倍に薄め、スプレーで植物にまんべんなくかけてください。
薬剤と異なり劇的な効果があるわけではありません。定期的な散布(月に2-3回)を心がけましょう。

植物全体にまんべんなくかけてあげましょう

2.土壌に染み込ませる

木酢液を土に染み込ませることで、土壌に存在する微生物を活性化させることができます。
元気に活動する微生物は、植物を土壌内の病害虫から守ります。
また、土壌に含まれる栄養を植物の根が吸収しやすいように分解してくれます。
その結果、抵抗力の強い植物に成長するのです。

木酢液を1000倍に薄め、じょうろで土に染み込ませてください。
定期的に土壌に散布させることが大切です。目安は月に2-3回程です。

土壌の表面がしっとりして色が変わる程度に、希釈した木酢液をしみこませましょう

注意点

木酢液は刺激物なので量を守って散布するようにしましょう。
多過ぎると根や葉が焼けて、最悪枯れてしまいます。
しっかりと希釈されたものを、定期的に散布することで効果が高まります。

散布時期は、病害虫の出やすい季節(春から夏)には頻繁(月に2-3回)に、それ以外の時期は頻度を減らしましょう(月に1-2回位)。

もちろん、木酢液を使うことで絶対に虫や菌がつかないわけではありません。
もし病害虫がついてしまった場合は必要に応じて薬品を使うことも検討しましょう。

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