庭全体がグリーンになる芝生の庭、とても魅力的ですよね。
芝庭を作りたいと考える時、まず考えるのがこの疑問かもしれません。
ゴルフやサッカーが趣味の方は、一年中グリーンの美しい西洋芝に憧れている方もいることでしょう。
でも残念ながら、お勧めするのは日本芝の方です。
日本の庭には西洋芝より日本芝の方が向いている理由には下記のような点があげられます。

西洋芝より日本芝をお勧めする理由

日本の気候に適している：日本芝は、日本の気候に適応した品種であり、蒸し暑い夏や寒い冬にも耐えることができます。また、雨の多い気候にも耐えることができます。一方、西洋芝は高温多湿に大変弱いものが多いです。
美しい緑色が長持ちする：日本芝は、緑色が濃く美しいのが特徴で、春から秋にかけて、美しい状態を保つことができます。一方、西洋芝は、高温多湿に適応できず、夏場になると枯れたり茶色くなったりすることがあります。
メンテナンスが容易である:日本芝は一度植え付けると枯れることは滅多にありません。一方、西洋芝は比較的容易に枯死するため、定期的に種の追い撒きをする必要があり、こまめな散水や施肥を必要とします。

以上のような理由から、日本の庭には、一般的に日本芝の方が向いているとされています。ただし、庭の用途や環境によっては、西洋芝が選択されることもあります。
では、日本芝を選択する場合、具体的にどんな品種を選べばいいのでしょうか。

コウライシバとノシバの違い

日本で最もよく使われているのはコウライシバとノシバです。
コウライシバとノシバは、両方とも人気のある芝生の品種ですが、下記の通りそれぞれに特徴があります。

ノシバ

1.葉が大きく(4mm)粗く、固く、踏圧に強いです。
2.成長が遅いため、芝刈りの回数や施肥などのメンテナンスが少なくて済みます。
3.耐寒性が強く、北海道南部など寒冷地でも生育可能です。

コウライシバ

1.葉が細く(1.2mm～2mm)密度が高く、柔らかく、色が鮮やかです。
2.成長は早く、芝刈りの回数や施肥などのメンテナンスが必要です。
3.耐寒性は比較的弱く、東北の寒冷地や北海道では生育が難しいです。

ゴルフ場でもノシバはラフに、コウライシバはグリーンで使うこともあるくらい、見た目の細やかさは大分異なります。
多少手間はかかっても美しい芝庭を作りたい方はコウライシバを、多少見た目が粗くても丈夫な芝庭を望む方はノシバをお勧めします。
また、コウライシバはホームセンターなどで必ず扱われているので手に入れやすいので、関東以南であればコウライシバを選択した方が、万が一部分的に枯れてしまった場合もすぐに購入して張り替えることができることでしょう。
ところで、コウライシバにもコウライシバとヒメコウライシバという代表的な2品種があります。続く部分で2つの違いについて取り上げます。

コウライシバとヒメコウライシバの違い

大きさ：コウライシバは、一般的に葉の幅が大きいのが特徴です。一方、ヒメコウライシバは、葉の幅が小さいのが特徴です。
耐性：コウライシバはヒメコウライシバより、耐寒性、耐暑性、耐陰性、耐病虫害、耐陰性が強いです。
生育速度：コウライシバはヒメコウライシバよりもいくらか生育速度はゆっくりと言われていますが、特筆すべき違いはありません。
見た目や雰囲気：コウライシバはヒメコウライシバよりも葉が固く粗いイメージです。ヒメコウライシバは葉が柔らかくツンと上に向いて伸び、とても繊細なイメージです。
メンテナンス性:コウライシバはヒメコウライシバに比べてほとんどの耐性が強いので、メンテナンスが比較的楽です。

このようにコウライシバとヒメコウライシバも特徴が異なります。
とにかく丈夫さを求めるならコウライシバ、美しさをもとめるならヒメコウライシバを選択しましょう。

この他に、トヨタ自動車が開発したTM9というコウライシバもあります。

こちらについては下記ページをご覧ください。

芝を張ろう 番外編 TM9のメリットとデメリットとは？

 

まとめ

日本の庭には、日本芝が安心して育てられるので日本芝、特にコウライシバをお勧めします。
もちろん手間がかかっても西洋芝にトライしたいという方は是非やってみて下さい。
一度日本芝をはってからだと、その後同じ場所で西洋芝にするためには全部日本芝をはがす必要があります。まず西洋芝(播種)にチャレンジしてからでも日本芝をはるのは遅くありません。

下記ページもご覧ください。

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日本芝を張ろう③　芝生の病気と殺菌剤による対策　最初の一手とは？

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