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2024.07.31 園芸Q&A

雑草対策をしたいのですが、オススメは?石灰砂利を敷いてみよう!

庭に雑草が生えて困るという方は多いことでしょう。
筆者のような集合住宅に住む人にとっては羨ましい悩みなのですが、実際には切実な悩みだと思います。

そんな時に、石灰砂利を敷くという方法を検討してみるのはいかがでしょうか?

今回は最初に石灰砂利の紹介、続いて石灰砂利を敷くことのメリットとデメリットについて取り上げます。

石灰砂利って何?

石灰砂利とは、石灰石を砕いた砕石のことです。石灰砕石とも言います。

厳密には、砕石とは大きな岩石をクラッシャー(粉砕機)で人工的に砕いて作ったもの、砂利とは長い年月をかけて自然の力によってできたものを意味します。

砕石は先がとがり角がありますが、砂利は角はなく丸い形状をしています。

ただ、石灰砂利のように砕石のことを砂利と呼ぶ場合もあります

石灰石は、生物の殻やサンゴ等が堆積して、圧力と化学反応を経て形成された堆積岩の1種です。

 

石灰石は古代文明から使われていて、西洋ではエジプトのピラミッドやギリシャのパルテノン神殿にも使われています。

 

彫刻などにも使われていて、ミケランジェロのダビデ像、ミロのビーナスやナイキのブランド名、ロゴデザインの由来となったサモトラケのニケも石灰石です。

 

また、古代ローマでは石灰石を主原料にしたセメントが、主にコロッセオとかパンテオンに使用されています。

 

さらに、中世になってもノートルダム大聖堂やウェストミンスター寺院など教会の建材として長く使われてきました。

 

産業革命以降は、鉄道の建設やインフラ整備などで、さらに需要が増しました。

 

まさに歴史を通じて建設と石灰石は切っても切れない関係だったのです。

 

サモトラケのニケとミケランジェロのダビデ像

日本ではいかがでしょうか?。

 

日本では、奈良時代や平安時代には石灰石由来の消石灰から作られる漆喰が建材として使われてきました。
世界遺産の東大寺や平等院鳳凰堂にも使用されています。

 

江戸時代になると、消石灰が広く普及して、寺院のほかに都市部にも使われるようになりました。
さらに、土壌のpH調整用に農業でも使われるようになります。

 

明治大正時代には、近代化政策によって石灰石の需要が高まりました。
特に鉄道やインフラ整備などです。

 

昭和の高度経済成長期から現在に至るまでにはさらに需要が高まります。
建物に使用されるコンクリートはセメント、砂、砂利を材料としますが、セメントも砂利も石灰石由来だからです。

 

石灰石の歴史をまとめると、古今東西問わず人の生活に大きく貢献してきたことがわかります。

石灰砂利を庭に敷くメリットとは?

①雑草と害虫の防止

砂利を敷くことによって、地面に直接日光は当たらなくなり、雑草が生えにくくなります。その結果虫が寄り付きにくくなります。

また、石灰石は弱アルカリ性のため、酸性土壌を好む雑草に対して防草効果があります。雨が降るごとに溶けだす微量のアルカリ成分により継続的に効果を発揮すると言われています。

なお、砂利を敷く時は、その下に防草シートを敷くことにより、砂利が土の中に埋まっていくことを防ぎ、長期間防草効果と景観を保つことが出来るのでお勧めです。

②美しい景観を手軽に

石灰砂利は、白系の砂利のため、家に反射して建物も明るく見せ、庭自体も明るく見せてくれるだけでなく、和風洋風の庭のどちらにも使えると言うメリットがあります。

また、他の砂利よりも圧倒的に安いため、より手軽に美しい景観を作ることが出来ます。

より美しい色や形の砂利(一般的に化粧砂利という )の選択肢は沢山ありますが、価格は石灰砂利の5-10倍、あるいはそれ以上します。

 

例えば石灰砂利であれば1平米あたり材料費が1500円ほどに対し、化粧砂利は10000-15000円ほどかかるものが沢山あります。

石灰砂利は庭や建物を明るく見せます。

③地面のぬかるみ防止

地面がむき出しの状態で大量の雨が降ると、一面がどろどろになって歩きにくくなりますが、砂利を敷くと、水はけがよくなって、庭内を雨のあとも安心して歩けます。
特にペットや小さい子供のいる家庭にはメリットが大きいのではないでょうか。

④防犯対策

砂利の上を歩くと音が鳴るため誰かが来れば分かりますし、犯人もそれを恐れるため抑止力になります。

石灰砂利を庭に敷くデメリットとは?

①白いため、汚れが目立ちやすい

雨により土埃がついたり、人が歩くことにより靴の汚れが砂利に着いたりなど、少しづつですが汚れていきます。
最初は美しい白色だったのが段々とくすんでいくため、 定期的に打ち水をするなどメンテナンスが必要です。

もちろん他の砂利も汚れが目立ちにくいものであれ、同様のメンテナンスは必要です。

②撤去が大変

石灰砂利をやめて、人工芝や芝生、コンクリートなどに替えたいと思う場合、砂利を撤去する必要がありますが、この作業は砂利を敷く時よりも骨の折れる作業となります。

そのため、撤去費用は大抵の場合、砂利敷きにかかった費用よりもかかることを想定した方が良いでしょう。

それで、十分に検討してから砂利敷きをするかどうか決めることをおすすめします。

一度敷いた砂利を撤去するのは、かなり骨の折れる作業です。

まとめ

ここまで、石灰砂利について取り上げてきましたが、いかがだったでしょうか?

防草対策としての石灰砂利敷きは、弊社においても人気の方法です。

景観も美しく、他の方法と比べると費用も安く済むため、最もコストパフォーマンスの高い防草対策と言っても過言では無いでしょう。

雑草にお困りの方は是非検討してみてください。

ただし、自分でやるにはかなり大変な作業です。比較的広い面積を施工しようとしているなら、ぜひ造園業者に相談しましょう。

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本記事は弊社YouTubeチャンネルの下記動画を抜粋編集し、一部書き加えたものです。

記事には含まれていない、お勧めの防草シートやシートの敷き方についても下記動画で取り上げています。

是非ご覧ください。

 

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