植木屋さんがまず最初に揃える道具の一つ、それは刈込鋏です。なぜなら、植木屋さんが掃除の次に覚える仕事は刈り込み作業だからです。つつじやツゲなど玉物と言われる丸く仕立てられた低木や、生垣をカットする刈り込みは、比較的難易度の低い作業と言われています。とはいえ、綺麗に丸く、または四角くカットするにはそれなりの経験が必要です。
刈り込みばさみの種類と選び方
1.刃
刈込鋏はたくさんの面積を一度にカットできるように長い刃を備えています。刃の長さにも色々と種類がありますが、刃が長くなればなるほど綺麗に刈り込むのが難しくなるので、まず最初に購入する刈込鋏は比較的刃が短めのものを選ぶと良いでしょう。
2.柄
柄の長さにも種類があります。小さいものを刈り込む場合、柄が長いと取り回しが悪く、大きいものを刈り込む場合、柄が短いと不便です。
それで、庭にある刈込物の種類に応じて最も適切な柄の長さの物を購入してください。ただし、小さい刈り込みものと大きい刈り込みもの両方がある場合は柄の短いものか、下記で紹介する柄が伸縮するものを選びましょう。
ホームセンターで1000円前後の安い刈込鋏を購入するとすぐに切れなくなりますので、長く使いたいのであればそれなりの価格のハサミを購入することをお勧めします。
プロが使うおすすめの刈込鋏
1.岡恒
植木鋏や剪定鋏の紹介のコーナーにも出てきた、植木屋さん御用達の刃物メーカーです。このメーカーほどコストパフォーマンスに優れるものはありません。刃の長さ、柄の長さ、様々な種類がありますので、自分に合ったものを選ぶことができます。
刈り込む面積がそれほど大きくないならショートハンドルタイプ、面積が多いなら標準タイプがお勧めです。
2.ニシガキ
こちらも刃物で有名なメーカーです。
ニシガキでおすすめの刈り込み鋏は、柄が伸縮するタイプのものです。刃の部分については岡恒の方が切れ味耐久性ともに上ですが、それでもきちんとしたメンテナンスをすれば長く使用できます。柄が伸縮するので、低木から自分の背よりも高いような生垣の刈り込みまで対応できます。
メンテナンス
これは刃物屋さんに教わったことですが、刈込鋏を購入したらまずは椿油のような良質な油を刃に染み込ませて新聞紙などに包み、一週間ほどおいてから使用するようにすると、刃が長持ちするそうです。使用後またしばらくしまうようであれば、同様の処置を施すと、次回も切れ味を保って使用することができるでしょう。
作業中にだんだん切れ味が悪くなってきたと感じた場合は、刃の表と裏に葉っぱや枝のカスがこびりついている可能性が高いので、それを削り取ると切れ味が戻ります。是非やってみてください。